オズボーンのチェックリストとは?9つの視点でアイデアを量産する発想法【具体例・手順・ツール選びまで】

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「アイデアが出ない」「改善案がワンパターン」「ブレストが盛り上がらない」

──そんなときに頼りになるのが、オズボーンのチェックリストです。
これは既存のモノ・サービス・仕組みを9つの視点で揺さぶり、発想を拡張・変形して新しい切り口を生むための発想フレームワーク。

商品企画・サービス改善・プロダクト開発・ブレインストーミングなど、ビジネスの現場で汎用的に使えます。

✅ この記事でわかること

  • オズボーンのチェックリスト(9つの視点)の意味と使い方
  • 商品企画・サービス改善・ブレストで成果を出すコツ
  • アイデアを「整理→検証」までつなげる手順
  • idea Lane(アイディア・レーン)での具体的な実践方法(テンプレ活用)

先にテンプレートを触ってみたい方へ:
オズボーンのチェックリストは「読む」より「回す」方が早いです。まずはテンプレートを複製して、9視点に思いついた案を打ち込んでみてください。
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目次

オズボーンのチェックリストとは

まずは全体像を押さえましょう。オズボーンのチェックリストは、ブレインストーミングの提唱者としても知られるアレックス・F・オズボーン(Alex F. Osborn)が提案した、発想を刺激するための質問リストです。

ポイントは「ゼロから何かを生む」よりも、すでにあるものを“変形”して新しい価値を作ること。
現実のイノベーションの多くが「既存要素の組み合わせ」から生まれることを考えると、実務と相性が良いのが分かります。

そして、自由連想に頼りすぎないのがこの手法の強みです。
人間は放っておくと、慣れた連想・得意分野・最近見たものに偏ります。そこで、9つの観点で“思考の方向性”を与えることで、普段の自分なら出せない案を引き出します。

概要がつかめたところで、次は肝心の「9つの視点」を、実務で使える形に落とし込みます。

オズボーンのチェックリストの全体像:9つの視点で「既存」を変形する

オズボーンのチェックリスト

オズボーンのチェックリストは、既存の対象(商品・サービス・企画・文章・UI・業務フローなど)を起点にして次の9つの視点で問いを投げかけます。順番は厳密でなく、使いやすい流れでOKです。

  • ①転用(Put to other uses):他の使い道はないか?
  • ②応用(Adapt):真似できるもの、借用できるものはないか?
  • ③変更(Modify):色・形・手順・意味づけを変えられないか?
  • ④拡大(Magnify):大きくする/増やす/長くする/太くする/重くすることはできないか?
  • ⑤縮小(Minify):小さくする/減らす/短くする/補足する/軽くするとしたら?
  • ⑥代用(Substitute):材料・人・場所・ルールなどを置き換えられないか?
  • ⑦置換(Rearrange):順序・配置・役割を入れ替えたらどうなるか?
  • ⑧逆転(Reverse):上下・左右・前後・主従・目的をひっくり返したら?
  • ⑨結合(Combine):組み合わせて新しい価値にできないか?

大事なのは「正しい答え」を探すことではなく、問いによって思考を強制的に動かすことです。

この9視点は、発想法として有名なSCAMPER(スキャンパー)にも近い考え方ですが、オズボーンのチェックリストは「既存を変形する問い」をよりストレートに並べたもの、と捉えると理解が早いです。

より詳しい背景を知りたい場合は、大学等の発想法解説が参考になります。

外部参考リンク:Osborn’s Checklist(University of Cambridge)
参考:オズボーンのチェックリスト(Wikipedia)

以下では、各項目について「問いの例」「すぐ使える具体例」「発想を深めるコツ」をセットで紹介します。読みながら、自社商品や自分のテーマに置き換えてみてください。

1. 転用(Put to other uses)

「他に使い道はないか?」と問う視点です。大きく変えなくても、ターゲットやシーンが変わるだけで価値が生まれることがあります。

  • 問いの例:この機能は別の業界で使えない?/違うユーザーや場面に刺さらない?/副次的な使い道は?
  • 具体例:社内用チェックリストを、顧客向けのセルフ診断ツールに転用する。/営業資料のテンプレを、採用広報の説明資料に転用する。
  • コツ:「別の人(別部門・別職種・別年代)が使うなら?」と主語を変えると転用が出やすいです。

転用で“用途の横展開”が見えたら、次は「似たものから借りる」応用に進むと流れが自然です。

成功事例:シュレッダーバサミ(秘密を守りきります!)

複数の刃が重なり、紙を細かく裁断できるハサミ型シュレッダー。実はこの商品、開発当初は全く別の目的で作られていました。

開発元のアーネスト株式会社によると、元々は板海苔を刻んで「刻み海苔」を作るための調理用ハサミとして発売されたそうです。しかし、その用途では売上が伸び悩み、廃番の危機に瀕していました。そんな時、「お客様が宛名などの個人情報を消すために使っている」という意外なフィードバックが届きます。

そこで同社は、機能をそのままに、持ち手の色を変え、商品名を「秘密を守りきります!」に変更して文具として再発売。これが個人情報保護への意識の高まりとマッチし、シリーズ累計数百万本を売り上げる大ヒット商品となりました。「モノ」は同じでも、「文脈(調理器具→文房具)」を転用することで価値が劇的に変わった好例です。

参考・出典:改名して18年ロングヒット!「秘密を守りきります!」開発秘話 | アーネスト株式会社

実践のヒント

自分の業界の常識は、他業界の非常識(イノベーション)かもしれません。「農業×IoT」「ゲーム×教育」など、異なる領域へ自社の技術を持ち込めないか考えてみましょう。

2. 応用(Adapt)

「他からアイデアを借りられないか?」と問う視点です。ゼロから考えず、成功している型や自然界の仕組みなどを持ってくるのが近道です。

  • 問いの例:他社の成功例で、取り入れられる要素は?/別業界で当たり前の仕組みを持ち込めない?/自然界に似たような仕組みはないか?(バイオミミクリー)
  • 具体例:飲食の回転率の考え方を、サブスクの継続率改善に応用する。/ゲームの“デイリーボーナス”を、学習アプリの習慣化に応用する。
  • コツ:「目的が同じだが手段が違う業界」を探すと、丸パクリではない“良い応用”になりやすいです。

応用で方向性が出たら、次は“形や意味”をいじる変更に入ると、アイデアが一段具体化します。

成功事例:回転寿司(元禄寿司)

今や日本の国民食となった回転寿司ですが、その発想の源泉は意外な場所にありました。

元禄寿司の創業者である白石博志氏は、当時経営していた立ち食い寿司店の人手不足に悩んでいました。そんな折、見学に訪れたアサヒビールの吹田工場で、ベルトコンベアに乗って次々と運ばれてくるビール瓶を目にします。「これを寿司に応用できないか?」

彼はこの産業用システムを飲食店に応用し、「コンベア旋回式食事台」を開発。1958年、東大阪市に回転寿司の第1号店をオープンさせました。工場の「効率化」の仕組みを、飲食店の「エンターテインメント」と「省力化」に応用した、歴史的なイノベーションです。

参考・出典:「外食産業元年」に歴史の1ページを刻んだ回転寿司 | J-Net21

実践のヒント

「TTP(徹底的にパクる)」という言葉がありますが、これは単なる盗作ではなく、仕組みを抽象化して応用することを指します。常にアンテナを張り、異分野の成功法則を自社の課題に当てはめてみましょう。

3. 変更(Modify)

「変えてみたらどうなるか?」と問う視点です。色、形、音、匂い、動き、意味など、構成要素の何かを変更することで新しい価値が生まれないかを模索します。小さな変更が大きな印象差を生むことがあります。

  • 問いの例:色や形を変えたらどうなる?音や匂いを加えてみたら?/ネーミングやパッケージを変えたら?/手順を変えたら?/見せ方(コピー・UI)を変えたら?/意味づけ(コンセプト)を変えたら?
  • 具体例:説明文を“機能説明”から“使う場面の提案”に変更し、離脱率を下げる。/料金の見せ方を月額から年額換算に変えて価値を伝える。
  • コツ:「誰が見ても同じに見える部分」をあえて変えてみると、差別化の種が出ます。

変更は“微調整”で終わりがちなので、勢いをつけるなら次の拡大で一度スケールを振り切るのがおすすめです。

成功事例:おもしろ消しゴム(イワコー)

「消しゴムは四角くて白いもの」という常識を覆し、野菜、動物、乗り物など、あらゆる形に変更することで、文房具を「おもちゃ」へと進化させたのが株式会社イワコーの「おもしろ消しゴム」です。

創業者の岩沢善和氏は、あるとき孫から「どうしてお皿の上に乗っているお寿司の消しゴムはないの?」と聞かれ、回転寿司の消しゴムを開発しました。単に形を真似るだけでなく、パーツごとに分解して遊べる精巧なギミック(構造の変更)を加えたことで、子供たちの心を掴み、世界中で愛されるコレクターズアイテムとなりました。

機能を維持しつつ、見た目や意味を「変更」することで、ターゲット層を実用重視の大人から、遊び心を持つ子供(および大人)へと広げることに成功しています。

参考・出典:「おもしろ消しゴム」で世界に遊び心を伝える | nippon.com

実践のヒント

五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)の要素をリストアップし、一つずつ変更してみましょう。重厚なものをポップな色に変えるだけでも、全く新しいターゲット層が開拓できるかもしれません。

4. 拡大(Magnify)

「大きくしてみたらどうなるか?」と問う視点です。サイズだけでなく、時間、頻度、強度、量、価値などを「足し算」や「掛け算」で拡張します。

  • 問いの例:巨大にしたら?/量を増やしたら?/時間を長くしたら?/回数を増やしたら?/頻度を上げたら?/強めるとしたら?/対象範囲を広げたら?/より高く、より厚くしたら?
  • 具体例:テンプレート数を増やして「何をすればいいか分からない」を減らす。/サポート導線を増やして初回体験を厚くする。
  • コツ:「増やす対象」を機能だけに限定しないこと。例:安心感、選択肢、導線、頻度、容量、ターゲット、事例、チェック項目、など。

拡大で“足し算”の案が出たら、次は対になる縮小で“引き算”の案を作ると、バランス良く発想できます。

成功事例:コストコ(Costco)

コストコ・ホールセールは、商品のサイズや販売単位を極端に「拡大」することで成功した代表例です。巨大な倉庫店に、業務用サイズのポテトチップスや洗剤が山積みされている光景は圧巻です。

この「拡大」は単なるインパクト作りではありません。
大量仕入れ・大量販売によって単価を極限まで下げる(薄利多売)一方、会員費という形で収益を確保する独自のビジネスモデルと密接に結びついています。
日本の狭い住宅事情には合わないと言われながらも、「巨大なカートに商品を放り込む非日常的な体験」自体が価値となり、多くのファンを獲得しました。

参考・出典:コストコのビジネスモデルとは? | Vizologi

実践のヒント

常識的な範囲を超えて、極端に拡大してみてください。「10倍の値段にするなら何が必要か?」「100年保証にするならどう作るか?」といった極端な問いが、ブレイクスルーを生みます。

5. 縮小(Minify)

「小さくしてみたらどうなるか?」と問う視点です。サイズ、重さ、長さを減らすだけでなく、機能を削ぎ落としたり、分割したりすることも含みます。

  • 問いの例:何かを取り除けないか?/何を削れる?/分割できないか?/機能をシンプルにできないか?/短くできる?/薄くできる?/軽量化できる?/“やらなくていい”にできる?(工程削減、ミニマム化、短縮など)
  • 具体例:会議資料を1枚に縮小し、合意形成を速くする。/初回登録の入力項目を減らし、開始ハードルを下げる。
  • コツ:「価値を削らず、摩擦だけ削る」こと。削って良いのは、ユーザーが目的達成に不要な部分です。

縮小で無駄が見えたら、次は代用で“別のやり方に置き換える”と、さらに改善案が広がります。

成功事例:QBハウス(10分カット)

ヘアカット専門店「QBハウス」は、理美容業界のサービスを徹底的に「縮小(除去)」しました。「シャンプーなし」「髭剃りなし」「マッサージなし」「予約なし」。残ったのは「カット」のみです。

創業者が「急いでいるのに、なぜシャンプーやブローまでされて時間を取られるのか?」と感じた不満が開発のきっかけでした。サービス時間を約1時間に縮小し「10分」へ、価格を数千円から「1,200円(当時1,000円)」へ縮小することで、忙しい現代人のニーズに合致した「ヘアカットのファストフード化」を実現しました。

参考・出典:QB HOUSE誕生秘話。「ヘアカット専門店」という新ジャンルを切り開いた創業期の裏側。 | PR TIMES

実践のヒント

「引き算の美学」です。多機能化が進む現代だからこそ、あえて機能を削ぎ落とすことで際立つ価値があります。今のプロジェクトから、何か一つ「やめる」としたら何でしょうか?

6. 代用(Substitute)

「他のもので代用できないか?」と問う視点です。
人、物、材料、手段、製法、動力、場所、ルールなどを別の何かに置き換えます。「同じ目的を別手段で達成する」発想とも言えます。

  • 問いの例:他の素材にできないか?/別の人(AI、ロボット、自動化)ができないか?/他の場所でできないか?別のタイミングなら?/他のエネルギーで動かせないか?/別のチャネルなら?
  • 具体例:人手のヒアリングを、まずはフォーム回答+自動分類に代用して一次情報を集める。/対面研修を、ワークシート+オンライン共有に代用する。
  • コツ:「コストが高い/遅い/ミスが多い」部分は代用候補。置き換えた結果の副作用も一緒にメモします。

代用で“要素の置換”ができたら、次は再配置で“順序や役割の入れ替え”を試すと、さらに大きく設計が変わります。

成功事例:オールフリー(ノンアルコールビール)

ビールの主役である「アルコール」を別の成分で代用、あるいは完全に除去することで生まれたのがノンアルコールビール市場です。

サントリーの「オールフリー」は、単にアルコールを抜くだけでなく、「アルコール0.00%」「カロリーゼロ」「糖質ゼロ」という3つのゼロを実現しました。これにより、ビールは「酔うための飲み物」から、「昼休みや運転中でもリフレッシュできる飲み物」へと代用され、飲用シーンが劇的に広がりました。休肝日を作りたい健康志向層への代用飲料としても定着しています。

参考・出典:『オールフリー』は、妊産婦(妊婦)・授乳中の女性が飲んでも大丈夫ですか? | サントリー

実践のヒント

固定観念で「これじゃなきゃダメ」と思い込んでいる部分を疑ってください。プラスチックを紙に、対面営業をオンライン商談に、人間をAIに。置き換えはコスト削減や効率化の大きなヒントになります。

7. 置換(Rearrange)

「入れ替えてみたらどうなるか?」と問う視点です。要素の配置、順序、スケジュール、因果関係などを並べ替えます。工程の順序、画面の導線、役割分担などプロセス設計の改善にも使えます。

  • 問いの例:順番を変えたら?/配置を入れ替えたら?/役割を変えたら?/スケジュールを変えたら?/後工程に回せない?/原因と結果を入れ替えたら?
  • 具体例:説明を読ませてから操作させるのではなく、先に触らせてから最小限の説明を出す。/企画→調査の順を、調査→仮説→企画の順にする。
  • コツ:再配置は“フロー図”を書きながら考えると強いです。前後関係が見えるほど、改善案が出ます。

再配置が出てきたら、次はさらに極端な逆転に踏み込みます。逆転は強引ですが、突破口になりやすい項目です。

成功事例:いきなり!ステーキ(立ち食いスタイル)

「ステーキ=ゆったり座って食べるご馳走」という空間配置や食事のプロセスを大胆に「置換(並べ替え)」したのが「いきなり!ステーキ」です。

まず、コース料理のように前菜から順に食べるプロセスを並べ替え、最初からメインディッシュを食べる(=いきなり食べる)という新しい順序を提案しました。
さらに、創業時は「座って食べる」という常識的な客席配置を廃止し、「立ち食いカウンター」に置き換えることで、回転率を極限まで高めました。

食事スタイルの配置転換が価格破壊の原動力となり、
「厚切りの高級肉を安価で提供する」というビジネスモデルが成立したのです。

参考・出典:立ち食いの「いきなり!ステーキ」はなぜ成功したのか | ダイヤモンド・オンライン

実践のヒント

プロセスを見直しましょう。朝やっていることを夜にやる、最後にやることを最初にやる。「結論から話す」もコミュニケーションにおける効果的な再配置です。

8. 逆転(Reverse)

「逆にしてみたらどうなるか?」と問う視点です。上下、左右、前後、役割、立場、目的、プラスマイナスを反転させます。「当たり前」を壊すためのテコになります。

  • 問いの例:上下、左右、前後、裏表を逆にしたら?/役割を交代したら?(売り手↔買い手/提供者↔利用者)/“増やす”ではなく“減らす”なら?/否定を肯定にしたら?/“提供する”ではなく“引き出す”なら?/無料↔有料/先↔後など/前提をひっくり返したら?
  • 具体例:機能を増やすのではなく、使わない機能を隠して迷いを減らす。/評価軸を「成果」ではなく「継続しやすさ」に変える。
  • コツ:逆転は荒唐無稽になりやすいので、最後に「現実に戻す一手」をセットで書きます(例:完全逆転→部分逆転→試験導入)。

逆転で“発想の飛躍”が起きたら、最後に結合で「他の要素と混ぜて」実装可能な形に整えましょう。

成功事例:フリクション(消せるボールペン)

「ボールペンは一度書いたら消せない」という常識を真逆にし、「何度でも書き直せるボールペン」として大ヒットしたのがパイロットの「フリクション」シリーズです。

この技術の原点は、同社が1975年に開発した「メタモカラー」という温度で色が変わるインキ技術にあります。当初は「お湯をかけると色が変わるおもちゃ」などに使われていましたが、研究者たちの長年の努力により、「摩擦熱でインクが無色になる」という逆転の発想で筆記具に応用されました。「消えないことが信頼」だったボールペンの定義を、「消せることが便利」へと180度転換させた事例です。

参考・出典:消せるボールペン「フリクション」開発ストーリー | PILOT

実践のヒント

「逆転」は最もインパクトのあるアイデアを生みやすい項目です。「お客様は神様」を逆転して「店主がルールを決める頑固オヤジの店」が行列を作ることもあります。常識の真逆を行く勇気を持ちましょう。

9. 結合(Combine)

「組み合わせてみたらどうなるか?」と問う視点です。異なるアイデア、商品、目的、サービスを合体させて新しいものを生み出します。機能×機能、顧客×顧客、工程×工程などを掛け合わせて価値のパッケージ化も可能です。

  • 問いの例:合体させたら?/セット提供にしたら?/アイデア同士を統合したら?/何と何を組み合わせる?/複数の課題を一度に解けない?
  • 具体例:発想(アイデア出し)と収束(優先順位付け)を1枚で回せるテンプレートにする。/記事解説と、すぐ試せるワークシート(テンプレ)を結合する。
  • コツ:結合は“雑”にやると複雑化します。組み合わせた結果、ユーザーの手間が増えていないかも必ずチェックします。

成功事例:iPhone(スマートフォン)

2007年、スティーブ・ジョブズはiPhoneの発表プレゼンテーションでこう言いました。
「今日、我々は3つの革命的な製品を発表します。1つ目は、タッチ操作のできるワイド画面のiPod。2つ目は、革命的な携帯電話。3つ目は、画期的なインターネット通信機器です」

そして彼はこう続けました。「これらは、別々の3つのデバイスではありません。ひとつのデバイスなのです」

既存の技術であった「音楽プレーヤー」「電話」「インターネット」を高度なレベルで「結合」させたiPhoneは、私たちの生活を一変させました。イノベーションとは、全く新しい技術の発明だけではなく、既存要素の新しい組み合わせ(新結合)であることを証明した歴史的瞬間です。

参考・出典:スティーブ・ジョブズ氏による「初代iPhone」のプレゼン(書き起こし) | ログミーBiz

実践のヒント

シュンペーターがイノベーションを「新結合」と定義したように、新しいアイデアの多くは既存の要素の組み合わせです。一見関係のないもの同士(例:本屋×カフェ=ブックカフェ)を組み合わせてみましょう。


9つの視点を一通り見ました。次は「なぜこのフレームワークが効くのか」を、メリットと活用場面として整理します。

オズボーンのチェックリストを使うメリット

ここでは実務視点で、オズボーンのチェックリストが“なぜ役立つのか”を言語化します。メリットが分かると、使うべき場面・使わない方がいい場面も判断しやすくなります。

メリット1:アイデアの「量」と「幅」を同時に増やせる

自由連想は、得意な方向に偏りがちです。またゼロからウンウン唸るよりも、9つの切り口に沿って考えるだけで、強制的に最低9つ以上のアイデア案が出せます。
アイデア出しにおいて「量」は「質」を生む母体です。
またこのチェックリストは思考の方向を切り替えるため、似た案の量産ではなく、発想の幅を広げやすいのが強みです。

メリット2:行き詰まりを“手順”で突破できる

発想が止まるのは普通です。
オズボーンのチェックリストは、止まったときに「次にどの角度から考えればいいか」が明確なので、感情やセンスに頼りすぎず、作業として前進できます。

自分一人では思いつかないような視点(例えば「縮小」や「逆転」)に気づくことができ、思考の漏れを防ぎ、多角的な検討が可能になります。

メリット3:改善・企画・新商品開発など、ビジネスに直結しやすい

この手法は、既存の対象を変形する前提なので、改善案新しい切り口の企画が出やすいです。
特に、商品企画・サービス改善・業務改善・マーケティング施策の立案など、「実装して検証する」領域で強い効果を発揮します。

メリット4:チームで“抜け漏れ”を減らせる

会議で「何かいい案ない?」と聞くよりも、「この製品、何かと『結合』できないかな?」と聞くほうが、メンバー全員が同じ方向を向いて具体的に思考できます。
また会議でのアイデア出しは、声の大きい人の方向に寄りがちです。
チェックリストで観点が固定されると、全員が同じ地図を見ながら話せるため、議論が散らかりにくく、抜け漏れも減ります。

メリットが見えたところで、次は「特に役立つ場面」を具体的に挙げて、あなたのテーマに当てはめやすくします。

特に役立つ場面:こんなときに効く

オズボーンのチェックリストは万能ではありません。強みが活きる場面を押さえるほど、成果に直結します。

  • 商品企画・新規サービスのアイデア出し:既存市場・既存技術をベースに、切り口を増やしたいとき
  • 既存サービスの改善:UI/UX・導線・料金・オンボーディングなどを見直したいとき
  • 業務改善:手順や役割の再配置、代用(自動化)で効率化したいとき
  • マーケティング施策の発想:訴求軸の変更、ターゲットの転用、施策の結合で打ち手を増やしたいとき
  • ワークショップ・研修の設計:発想の型を用意して、参加者のアウトプット量を増やしたいとき
  • 企画書・文章・コンテンツの改善:見出し構成の入れ替え(置換)、長文の短縮(縮小)、事例の追加(拡大)などにも応用できます。
  • 創作やアート:創作などで「同じ案しか浮かばない」を突破したいとき

イメージしやすくするために、3パターンの例を示します。

ケース1:製品の新バリエーション(売上を伸ばしたい)

  • 拡大:容量増/セット化/保証延長などで単価を上げる
  • 縮小:ミニサイズ/試供版で新規顧客を取りにいく
  • 転用:別用途(ギフト、業務用、サブ用途)に当てる
  • 代用:素材・製法・パッケージを置き換えて利益率を改善する

いきなり“新商品”を作るより、既存の延長で勝ち筋を見つける方が成功確率が高いことも多いです。

ケース2:サービスの登録フロー改善(離脱率を下げたい)

  • 対象:メール登録→初回ログイン→チュートリアルの流れ
  • 縮小:入力項目を減らす/チュートリアルを3ステップに短縮する
  • 置換:登録前に「実現イメージ」を先に見せる
  • 逆転:先にサービスを触わってもらい、途中で(または保存時・完成時)に登録を促す(体験→登録へ)
  • 結合:登録完了と同時に「仮の完成品」を見せて成功体験を作る

ポイントは、案を“登録フロー”だけに閉じず、価値体験と結びつけて考えることです。

ケース3:社内業務の改善(手戻りを減らしたい)

  • 置換:承認の順番を変える/レビューのタイミングを前倒しする
  • 代用:人手のチェックをテンプレ化/自動化で代替する
  • 変更:会議の形式を「共有→意思決定」に変える(議論を減らす)
  • 縮小:報告資料を半分にする/定例の頻度を減らす

業務改善では、案が抽象になりやすいので「対象を工程単位まで分解」して回すのがコツです。


ここまでで“使いどころ”が見えたはずです。とはいえ、使い方を誤ると逆効果になることもあります。次はデメリットと注意点を押さえておきましょう。

デメリット・注意点:うまくいかない典型パターン

オズボーンのチェックリストは強力ですが、落とし穴もあります。使い方を間違えると「量は出たが、価値は出ていない」ということになりかねません。
うまく使いこなすための注意点を記載します。

注意点1:ゼロ・トゥ・ワン(0→1)には不向きな場合がある

オズボーンのチェックリストは、基本的に「既存のアイデアや商品」を加工・発展させるのに向いています。
起点が既存であるがゆえ、革新的すぎる発想(0→1)には弱い傾向があります。

「まったく新しい市場を作りたい」なら、ユーザー課題の再定義や、別の発想法(JTBD、顧客インタビュー等)と併用するのが現実的です。
「全く何もない無の状態から概念を生み出す」場合は、他の手法(マンダラートやKJ法など)の方が適していることがあります。

注意点2:「課題(焦点)」が曖昧だと、アイデアが散らかる

オズボーンのチェックリストは“問い”を回す手法なので、焦点が曖昧だと大量の雑案が出ただけで終わる可能性があります。
何を変えたいのか(対象)何を良くしたいのか(目的)を、最初に1行で決めてください。

  • 悪い例:もっと良くしたい
  • 良い例:初回ユーザーが「最初の成功体験」に到達するまでの手間を減らしたい

注意点3:時間がかかる

9項目すべてを真面目に検討すると、かなりの時間を要します。
基本的には案の量を出すことが大事ですが、時間が限られている場合は、特に重要そうな3〜4項目に絞って集中的に行うのも手です。

注意点4:チームでは“評価の混入”が出やすい

会議で「それは無理」「コストが高い」と評価が早く入ると、発想が止まります。
発散の時間収束の時間を分け、発散中は批判を保留するルールを明確にしましょう。

注意点5:アイデアが“思いつき”のまま終わる

「逆転」や「結合」を試みるあまり、実現不可能なトンデモ案ばかりが出てしまうことがあります。発散フェーズではそれでOKですが、収束フェーズでは現実的な実現可能性(Feasibility)を見極める必要があります。
そして最後に「次に何を試すか」まで落とすように進めないと、ひたすら問いに答えただけで終わってしまいます。


注意点を踏まえたうえで、次は実際に“成果につながる”使いこなしのコツをまとめます。ここを押さえるだけで、アウトプットの質が大きく変わります。

使いこなすコツ:成果を出すための実践ポイント

コツ1:最初に「対象」と「評価軸」を決める

対象(何を変形するか)が決まっていないと、9項目が回りません。さらに、評価軸(何が良くなれば成功か)がないと、後で選べません。おすすめは、次の2行を冒頭に書くことです。

  • 対象:例)既存のサービスのオンボーディング
  • 評価軸:例)登録後24時間以内の「初回保存率」を上げる

コツ2:まずは9項目を“浅く一周”してから深掘りする

いきなり深掘りすると、その観点に固定されます。
まずは各項目で最低3案ずつ出す(合計27案)など、回転数を作ってから、伸びそうな観点だけ深掘りするのが効率的です。

コツ3:アイデアは「粒度」を揃えて書く

同じ場所に「施策」も「機能」も「思想」も混ざると評価できません。
最初は粒度を揃え、必要なら階層化して整理しましょう(例:施策→具体例→実行タスク)。

コツ4:必ず“検証可能な形”に落とす

最後に「来週試せるか?」を自問します。
試せない案は、要素が大きすぎるか、前提が不足しています。結合・縮小・再配置を使い、検証可能なサイズに削ってください。

コツが分かったら、次は手順です。ここからは「実際にどう回すか」を解説します。

活用手順:オズボーンのチェックリストを回す6ステップ

オズボーンのチェックリストは、思いつきでやるより“型”で回す方が成果が出ます。
以下の6ステップで進めてください。

  1. テーマ(焦点)を1行で定義する
    対象と目的を明確にします。「何を」「どう良くしたいか」がセットです。
  2. 現状(ベースライン)を短く整理する
    現状が分からないと、改善の方向が定まりません。ユーザーの行動、数値、制約、既存の強みなどを箇条書きで置きます。
  3. 9視点で発想
    思いついたら即書く。評価はしない。詰まったら「質問」を増やす(後述の質問例を参照)。
  4. 似た案をまとめ、観点ごとに整理する(5分)
    同じ方向の案は束ねます。「転用系」「縮小系」など、塊が見えると戦略が立ちます。
  5. 優先順位づけ
    インパクト×難易度などで上位3~5案まで絞ります。ここまで来て初めて評価します。
  6. 次アクション化(2分)
    「誰が」「いつまでに」「何を試すか」を決めて、タスク化します。

手順が見えたところで、次は「どんなツールで回すのが良いか」を整理します。

ツールの選び方:紙・付箋・スプレッドシート・マインドマップ…どれが最適?

オズボーンのチェックリストは、どんな媒体でも実践できます。
しかし、扱う情報量が増えるほどツールの差が効きます。

ここでは代表的な選択肢を、向いている状況と一緒に整理します。

紙/ノート:最速で始めたい・個人の思考整理に

メリットは、準備ゼロで始められること。デメリットは、あとで整理・共有・再利用がしにくい点です。アイデアが少量なら十分ですが、検証に落とす段階で別媒体に移す手間が出ます。

付箋(リアル/オンライン):チームで発散したいときに強い

発散は非常にやりやすい一方、階層化・関係性・根拠の紐づけが弱く、後半の“収束・意思決定”で詰まりがちです。発散専用として割り切るのがコツです。

スプレッドシート:評価・管理は強いが、発想は詰まりやすい

表で管理しやすく、評価軸を並べて採点するには強いです。ただし、アイデア同士の関係や、背景のメモ、関連タスクへの展開などが“表の外”に散りやすく、発想と整理を1枚で完結させにくいのが弱点です。

マインドマップ:連想は強いが、観点の網羅は弱い

放射状に広げるのは得意ですが、9つの観点のような“チェックリスト型”を網羅するには工夫が要ります。
チェックリストの観点を枝として固定し、そこから発想するのが現実的です。

思考整理ツール(行列+関係線+階層):発想→整理→検証まで一気通貫で回したい人に

オズボーンのチェックリストは出した案を「整理して」「選んで」「次のアクションに落とす」までがセットです。
その点で、階層化観点整理(行列)関係線(根拠・因果・依存)を同じ場所で扱えるツールが強いです。

ここで登場するのが、アイディア・レーン(idea Lane)です。次の章では、オズボーンのチェックリストを“最短で成果につなげる”ための、idea Laneでの具体的な使い方を紹介します。

アイディア・レーンで、オズボーンのチェックリストを「最速で回す」

オズボーンのチェックリストは、9観点を回すだけなら簡単です。難しいのは、その後では無いでしょうか。

出した案が増えるほど、

  • 似た案が混ざって評価できない
  • 根拠や前提が散らばる
  • 結局、実行計画に落ちない

という“整理”が難しくなってきます。

そんな考えやアイディアの整理のためのツールがidea Laneです。

すぐに使えるテンプレート

idea Lane では、オズボーンのチェックリストをすぐに実践できるテンプレート機能用意しています。

実際のテンプレートがこちらです。
「このテンプレートで新規作成」を押すだけで、枠組みがセットされたキャンバスが作られ、あとは埋めるだけで思考整理が進みます。

▶︎ このテンプレートでオズボーンのチェックリストを始める(無料)

また、その他にも多数のテンプレートを用意しており、先人の知恵を借りて素早く思考を深めることが出来ます。
👉️ 無料テンプレート一覧

一部のテンプレートは、将来有料化させて頂く予定です。

そのため無料のものは今のうちデータを作成していただく方がお得です

今作成したデータはあなたのアカウントに保存されますので、テンプレートが有料化された後も引き続き無料でお使いいただけます。

テンプレートの使い方(最短ルート)

idea Laneには、フレームワークをすぐ試せるテンプレートが用意されています。オズボーンのチェックリストも、9観点が最初から配置されたテンプレートを使うと、「構造を作る時間」をゼロにしてすぐ中身に集中できます。

  1. アプリを開いてログイン/ユーザー登録(無料):https://app.idea-lane.com/login
  2. テンプレート一覧から「オズボーンのチェックリスト」を選ぶ
  3. 中央のテーマ(対象)を1行で書く
  4. 各観点のエリアに、思いつく案をどんどん追加(まずは量)
  5. 似た案は中カッコのグルーピングで束ね、タイトルを付ける
  6. 伸びそうな案は、階層化して具体案・実行タスクまで掘る

idea Laneが向いている理由

アイディア・レーン(idea Lane)は、頭の中のもやもやをカードとして書き出し、行列(レーン)で観点整理し、階層化リレーション(線)で関係性まで整理できる「図解メモ」ツールです。

  • 9つの観点をレーンとして固定できる(抜け漏れが減る)
  • アイデアを階層化できる(抽象→具体→タスクまで落とせる)
  • リレーション(線)で「根拠」「因果」「依存関係」を結べる(議論が前に進む)
  • グルーピングで似た案を束ねられる(収束が速い)
  • 印刷/PDF出力で共有しやすい(会議・レビューが楽)

インストール不要でブラウザから使え、無料で始められます:アイディア・レーン(idea Lane)とは

用途の具体例を見たい場合は、活用シーン集も参考になります:idea Laneの活用シーン/ユースケース集

“整理で詰まらない”ための具体テクニック

テンプレートを使っても、出した案が増えると整理が必要になります。idea Lane上で次のやり方をすると、収束が早いです。

  • 評価軸レーンを追加する:例)「インパクト」「実装コスト」「すぐ試せる」など。上位案だけを評価軸エリアに移動して比較します。
  • リレーションで“根拠”をつなぐ:例)ユーザーの声、データ、制約条件のメモを別に置き、案と線で結ぶと議論がブレません。
  • 色や装飾で状態を分ける:例)候補/保留/却下、仮説/確証、などを見分けると見返しやすくなります。
  • 印刷・PDFでレビュー:会議の前にPDFで配布すると、「どこを決める会議か」が明確になりやすいです。

テンプレートは他にも多数あり、カテゴリからまとめて探せます:無料テンプレート一覧

組み合わせ例:SWOT・PEST・PPMで“検証の焦点”を決める

チェックリストはアイデアを広げるのに強い一方で、「どれをやるべきか」は別問題です。そこで、状況に応じて次のフレームワークを組み合わせると、判断が速くなります。

  • SWOT分析:出た案が「強みを活かすか/弱みを補うか/機会に乗るか/脅威を避けるか」を整理したいとき
  • PEST分析:市場環境の変化(規制・技術・社会)に合わせた案かを見たいとき
  • PPM分析:複数商品・複数施策の優先順位をつけたいとき

料金と始め方(無料で試してから判断できる)

まずは無料で触って、物足りなくなったら有料プランを検討するのが合理的です。

idea Laneで“回し方”が見えたところで、最後に「よくある疑問」をFAQとして整理します。ここを読んで不安が消えれば、すぐ実践に移れるはずです。

Q&A(FAQ):よくある質問

Q1. オズボーンのチェックリストは、初心者でも使えますか?

A. 使えます。むしろ初心者ほど効果が出ます。理由は、問いが“思考の導線”になるからです。コツは「1視点5案」を目標にして、最初の浅い案を突破することです。

Q2. 9項目を全部やると大変です。どう省略すればいい?

A. 省略するなら、まず「転用・変更・縮小・結合」の4つから始めるのがおすすめです。転用は用途の横展開、変更は見せ方、縮小は摩擦の削減、結合は価値のパッケージ化に直結しやすいからです。
慣れてきたら残りを足してください。

Q3. 出したアイデアをどう評価すればいい?

A. 迷ったら「インパクト(顧客価値)×実現容易性(コスト・期間)」が定番。短期で成果が必要なら「すぐ試せる×学びが大きい」を軸にして、検証の回転数を上げると良いです。

Q4. チームでやると批判が出て止まります。

A. 発散(出す時間)と収束(選ぶ時間)を分けてください。発散中は評価コメント禁止、収束で初めて評価OK、というルールを明文化します。さらに、観点(9項目)があるだけで議論が散らかりにくくなるので、チェックリストはチームほど効きます。

Q4. 似た発想法(SCAMPERなど)との違いは?

A. オズボーンのチェックリストをさらに覚えやすく並べ替えたものに「SCAMPER(スキャンパー)法」があります。ボブ・エバールが提唱したもので、内容はほぼ同じですが、7項目に整理されています。
違いは、オズボーンのチェックリストは「既存を変形する問い」がより直接的で、商品・サービス改善にそのまま使いやすい点です。
どちらを使っても構いませんが、より細かく検討したい場合は、原典であるオズボーンの9項目をおすすめします。
運用上は、どちらを使っても構いません。続けられる方が大事です。

参考文献・外部リンク(信頼できるソース)

最後に、手法の定義や9項目の整理を一次情報で確認したい方向けに、信頼できる外部ソースを載せます。社内資料に引用する場合も、ここを起点にすると安心です。

まとめ:アイデア出しを「ひらめき」ではなく「手順」で再現する

オズボーンのチェックリストは、「発想が出ない」を気合ではなく視点で解決するフレームワークです。9つの問いを回すことで、アイデアの量と幅が増え、改善・企画・施策に直結する案が出やすくなります。

この9つのレンズを通して世界を見たとき、見慣れた日常の風景の中に、無数のイノベーションの種が眠っていることに気づくはずです。

さあ、次はあなたの番です。
Idea Laneを開き、最初のテンプレートを展開してください。そこから、世界を変えるアイデアが生まれるかもしれません。

>> Idea Laneで今すぐアイデア出しを始める(無料登録)

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