消費行動モデル・購買ファネル一覧|25フレームワークの違いと使い分け

消費行動モデル イメージ

マーケティングファネルフレームワークは、新しいものが次々と開発されます。

たとえばAIDMAの類似・派生系とも言えるものだけでも、AIDAAIDCAAISASAARRRULSSAS などたくさんあり、違いが分かりづらいケースもあるでしょう。

そこでこの記事は、“消費者行動モデル/購買ファネル”を中心に日本語圏でよく参照されるものをまとめました。
適切なフレームワークを選ぶポイントも記載しています。

そして、フレームワークは使いこなしてこそ意味があるもの。
様々なフレームワークを便利に使いこなすための無料ツールidea Laneもあわせて紹介します
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みなさまのマーケティング施策やコミュニケーション設計に役立てば幸いです。

購買行動モデル(消費者行動モデル)とは
「認知〜購入〜推奨」までの心理/行動を段階で表す枠組み。施策の抜け漏れ確認やKPI設計に使う。

購買ファネルとは
“段階を進むほど人数が減る”前提で表現する枠組み。どれだけの人数を先に進ませるか、を意識する形で使われる。近年では往復(Messy Middle)やループ(CDJ)型の枠組みも活用される。

目次

まずは最短の選び方(迷ったらここだけ)

消費行動モデル・購買ファネル 一覧表

No. 分類・タイプ モデル ステップ(代表例) 特徴・利用シーン
1
クラシック
説得プロセス
AIDA(アイダ) Attention → Interest → Desire → Action シンプルで汎用性が高くコピーライティングにも◎。広告・LP・営業トークの“説得の並び”を作る
2 AIDCA(アイドカ) Attention → Interest → Desire → Conviction(Confidence) → Action 「確信」を加え説得フェーズを強調。高単価商品の検討プロセスで有効。
3 AIDCAS(アイドカス) Attention → Interest → Desire → Conviction → Action → Satisfaction 購入後満足まで含め、リピート・口コミを狙う従来型拡張
4
クラシック
想起・指名
AIDMA(アイドマ) Attention → Interest → Desire → Memory → Action 店頭購入までの「記憶」を重視。TVCM × 売り場施策で定番
5
クラシック
態度変容
DAGMAR(ダグマー) Awareness → Comprehension → Conviction → Action(など) 広告目標(認知/理解/確信…)を“測る”前提で置く
6 Hierarchy of Effects(効果階層モデル) Awareness → Knowledge → Liking → Preference → Conviction → Purchase 態度変容を段階で捉え、KPIを置きたいとき
7
クラシック
LTV・ロイヤルティ
AMTUL(アムタル) Awareness → Memory → Trial → Usage → Loyalty 試用・利用・愛用まで含めて育成を整理
8
デジタル
検索
AISAS(アイサス) Attention → Interest → Search → Action → Share “検索→購買→共有”というネット行動を導入した日本発モデル
9 Dual AISAS(デュアル・アイサス) AISAS(買いたい)

A+ISAS(広めたい)
= Activate → Interest → Share → Accept → Spread
SNSで「買う前に広める/買わないけど広める」動きが起点になるケースを切り分けて設計。拡散が購買に影響する導線の整理に
10 AISCEAS(アイシーズ) Attention → Interest → Search → Comparison → Examination → Action → Share 比較・検討を細分化してBtoCの耐久財やBtoB商材に対応。途中のSを省略して AICEAS で考えるパターンも見られる
11
デジタル
ファネル運用
バイヤージャーニー(Buyer’s Journey) 認識 → 検討 → 決定(Awareness → Consideration → Decision) BtoB/高関与で、コンテンツ設計を揃える
12 TOFU/MOFU/BOFU(トフ/モフ/ボフ) Top → Middle → Bottom of the Funnel 施策やコンテンツを“ファネル段階”で棚卸し
13
デジタル
運用フレーム
RACE(レース) (Plan) → Reach → Act → Convert → Engage PDCAを回しやすい4段階。Web広告~CRMまで一貫したKPI設計が可
14
デジタル
意図別KPI
STDC(Google)(エスティーディーシー) See → Think → Do → Care デジタル動画/検索施策の最適化フレーム。認知~検討~購買~継続の“意図”でKPIを変える。大型キャンペーン設計に◎
15
デジタル
接触点
MoT(モット) (Moment of Truth – ZMOT / FMOT / SMOT) ZMOT → FMOT → SMOT 購入前の情報探索〜購買時(初回接触・棚前/商品ページ 等)〜購買後(使用体験)を接点で分解して改善点を見つける
16
ソーシャル(SNS・UGC)
共感・参加
SIPS(シップス) Sympathize → Identify → Participate → Share & Spread SNSで“共感→参加→拡散”の動線を置く。コミュニティマーケやUGC促進に適合
17
ソーシャル(SNS・UGC)
口コミ・拡散
VISAS(ヴィサス) Viral → Influence → Sympathy → Action → Share SNS起点で話題化→共感→行動→共有を整理
18
ソーシャル(SNS・UGC)
UGC運用
ULSSAS(ウルサス) UGC(User Generated Content) → Like → Search → See → Action → Spread ユーザーによる「体験の共有」と、その拡散力・信頼性を軸にした設計が特徴
19
ソーシャル(SNS・UGC)
推奨
5A(コトラー)(ファイブエー) Aware → Appeal → Ask → Act → Advocate 2016発表。意思決定の循環を捉え、“推奨される”までを工程として置く
20
ソーシャル(SNS・UGC)
発見・体験
DECAX(デキャックス) Discovery → Engagement → Check → Action → eXperience コンテンツマーケティングに対応。接触→調査→購買→体験の流れを整理し、デジタル接点と“パーソナライズ体験”を重視
21
非直線ジャーニー
意思決定ループ
Consumer Decision Journey(コンシューマー・ディシジョン・ジャーニー) Consider → Evaluate → Buy → Enjoy/Advocate/Bond(など) 検討が行ったり来たりする前提で、介入点を探す
22 Messy Middle(メッシー・ミドル) Exploration ↔ Evaluation(トリガーと購買の間が往復) “比較検討の沼”を前提に、情報設計と説得材料を整える
23
プロダクト成長
指標(KPI)
AARRR(アー)別名:Pirate Metrics Acquisition → Activation → Retention → Referral → Revenue SaaSやアプリのグロースで定番。Awarenessを最初に加えてAAARRRとするパターンもあり
24
プロダクト成長
循環・習慣
Flywheel(フライホイール) Attract → Engage → Delight(回転を強める/摩擦を減らす) HubSpot提唱。顧客の紹介が推進力という循環構造が特徴
25 HOOKED(フックト) Trigger → Action → Variable Reward → Investment 行動経済学×UX。プロダクト習慣化(例:SNS)の行動設計に用いる。継続利用の設計

結論:この一覧から“おすすめ”を選ぶなら

おすすめ1:AIDA(まず迷子にならない)

AIDAは、広告・LP・営業など「説得の流れ」を作るのに最もシンプルで、今でも広く参照される型です。

AIDMAを優先しない理由は単純で、AIDMAは“Memory(記憶)”が核なので、マス広告的な想起・指名の整理に寄ります。
一方この記事は「一覧・使い分け」が主役なので、まずは最小公倍数のAIDAを基準にして、必要なときだけ派生(確信・満足・記憶)を足したほうがブレません。

おすすめ2:AISCEAS(検索+比較検討が長い現代向き)

Web/ECではSearchの後に「比較(Comparison)」「検討(Examination)」が長くなりやすいので、AISASよりもAISCEASのほうが設計粒度が合う場面が多いです。

AISASを優先しない理由は、悪いからではなく“短くて粗い”から。
比較検討が短い商材ならAISASで良く、長い商材ならAISCEAS、という使い分けが素直です。

おすすめ3:Messy Middle / Consumer Decision Journey(非直線の現実に合わせる)

現代の意思決定は直線ではなく往復が起きる、という前提を置けるモデルが強いです。
Googleは購買の直前まで「探索と評価が行き来する」点を示し、McKinseyもループ型の意思決定として整理しています。

「どこがボトルネックか」でモデルを選ぶ

  • 認知が弱い:AIDA / DAGMAR
  • 比較で負ける:AISCEAS / Buyer’s Journey / CDJ
  • SNSで広がらない:SIPS / ULSSAS / VISAS
  • 継続しない:AMTUL / Flywheel / Hooked
  • ユーザーが迷う:Messy Middle(探索⇄評価の往復)

フレームワークを有効に活用するには?

フレームワークを使った分析・検討は、紙やExcelでもできます。

しかしやってみると分かりますが、次のような課題に直面します。

  1. 紙の場合、一度書いたものを後から変えづらい。場所・サイズの制約がある
  2. Excelは要素の階層化や移動がしづらく、関係性の表現が苦手。行列という枠に思考が引っ張られる

このような課題を解決し、ビジネスフレームワークを柔軟に扱うためのツールが「アイディア・レーン」です。

フレームワークを使うためのアイディア・レーン

アイディア・レーンは以下の特徴で、従来型ツールの制約を解消します。

  • 要素がワンタッチで階層化され情報が揃う
  • リレーション(関係線)を引けるので、「この施策はこの問題解決のため」といった因果関係が可視化できる
  • アイディア同士をグルーピングして意味単位でまとめられる
  • テンプレートが用意されているのですぐ初められる
  • ズームイン・ズームアウトが自由で、全体と詳細を行き来しながら思考できる
画面例

無料で使え、Web上で動くのでインストール無しですぐに始められます。
そして様々なフレームワークをすぐに使えるテンプレートを用意しています。

ぜひ一度使ってみて頂き、マーケティングファネルやフレームワークをフル活用してください。

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